とあるスイーツの図書館

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オペラの名前の由来と魅力的な構造

フランスの美食に秘められた謎めいた一品、『オペラ』みなさんはご存知でしょうか?。パリのパティスリー、ダロワイヨが紡ぎ出すその美味は、まるで舞台の幕が上がるような感動。7層に重なる構造の歴史や、オペラ座へのオマージュが織り交ぜられたこの華麗なケーキ。一口で解き明かされる、チョコレートの奇跡。ぜひ、美味の冒険にご一緒に。

 

 

 

 

どんなお菓子?

オペラ(フランス語でOpera)、フランス発祥のケーキでフランスの伝統菓子と呼ばれるほど人気の高いスイーツです。

オーストラリアのザッハトルテと並ぶチョコレートケーキの王様と呼べる存在。

お酒などを染み込ませたジョコンド生地の上にガナッシュやバタークリームを何層にも重ねたお菓子で、最後にチョコレートのグラサージュを表面にかけられたもの。

長方形の形が主流で味の種類はチョコレート一択、あまり別の種類は見られません。

表面に金粉がかけられていることが多く黒の中に輝く金粉は一気に高級感を出してくれます。

 

具体的な構造

具体的な構造は底から

  1. ビスキュイ・ジョコンド生地
  2. コーヒーバタークリーム
  3. ビスキュイ・ジョコンド生地
  4. チョコレートガナッシュ
  5. ビスキュイ・ジョコンド生地
  6. コーヒーバタークリーム
  7. チョコレートグラサージュ

なんと7層も!!

7層とイメージしてみると、高さのあるケーキだと思われがちですが、実際の高さは大体2.5~3cmととても一層一層が薄い構造になっています。

なぜこんなに薄くしたのか?理由が挙げられるのが

  • 層を一緒に食べて生まれるマリアージュ!!高さがあると食べにくい・・・
  • 小さな見た目で重厚感、特別感を出すため
  • 高さがあったら普通のチョコレートケーキと変わらないんじゃない的な感じ。
  • 全部が多いと食べきれない量になってしまう
  • レシピがそうであったから。

といったものになります。

 

誕生した場所は?

お菓子やお惣菜などを販売しているダロワイヨで誕生しました。1802年にパリのフォーブル・サントノレ通りに開業。

 

オペラの歴史には欠かせない「ダロワイヨ」の歴史

ダロワイヨの歴史を辿るとルイ14世紀にまで遡るようです。初代、シャルル・ダロワイヨはパン職人としてシャンティー城の城主コンデ公に仕えている貴族のパン職人でした。

それからもシャルルの息子たちは活躍します。ルイ15世紀の時代にはマリー・レクチンスカや、マリーアントワネットにも仕えるほどの腕前をもつお菓子や料理を作る職人になるほどダロワイヨ家」は王家の台所の職人

その後革命後には居場所を失ったダロワイヨ家は1802年、パリの街にお店を構えます。

それが今でもある「ダロワイヨ」。「宮廷の味が家庭で楽しめる」をコンセプトに創業されました。

第二次世界大戦後には代々料理人やパティシエの職人の家に育ったシリアック・ガヴィヨンに経営が譲利受けることに。シリアック・ガヴィヨンはパリのトップを目指すべく、お菓子屋お店を近代化し、現在では著名人が通うほどの有名なお店になりました。

 

オペラが誕生したのどうやって?

オペラが誕生したのは、1954年~1955年の間で誕生しました。

オペラ座の花型ダンサーが研修生を連れて来店した際、シリアック・ガヴィヨンの妻アンドレ・ガヴィヨンがオペラ・ガルニエ(オペラ座、宮殿のこと)をイメージしたお菓子を作ってほしいと夫に頼みお菓子のオペラが作られたとされています。

しかし、このオペラはオリジナルのものではないんです

 

オペラの原型を作ったのは別のパティスリー

20世紀初めに、ボーマルシェ通りにパティスリーを構えていたルイ・クリシがオペラではなく自分の名前をとったクリシーという名前で作っていました

彼の引退後このお菓子を他のパティスリー「ポール・ヒュガー」という人物に所有権をレシピとともに譲り受けることに。譲り受けたポール・ヒュガーは自宅でクリシーを披露することになりました。

披露されたそのお菓子をたまたま食べたのが義兄弟のシリアック・ガビヨン。

感激して、レシピをシリアック・ガビヨンが再現。

その後、1つ目の説になって、1960年代に「ガストン・ルノートン」がオペラのインスピレーションを得て新しいオペラを再現

ちなみにダロワイヨ」のオペラは高さ2.5cmという薄さ

この3cmにも満たないお菓子で全ての層を楽しめるというのが革新的な一品になりオペラは広まったのでしょう。

実物を見てみると、下から2層目のコーヒークリームの部分だけ他の倍ぐらいの厚みがあり、他はほとんど均一の厚みで作られていました。

 

 

名前の由来

名前の由来はいくつかあります。

  • オペラ座の近くで誕生したから。
  • 表面に載っている金箔が、オペラ座の上にあるアポロン像が持っているものにみたてているから
  • 何層にも重なった層は、オペラ座の観客席と似ているから
  • オペラ座に出演したチョコレート好きのバレエダンサーを思って作ったから

などという理由があります。やはりパリにあるオペラ座とは関係がありましたね。

 

 

 

まとめ

オペラどうでしたか?現在(2024年1月)スターバックスでもコラボ中のオペラですが。

7層からなる2.5~3cmの薄いチョコレートケーキ

ダロワイヨ」でオペラが誕生しましたが、原型はクリシーというお菓子から作られていたんですね。

名前の由来はいくつかありますが全てにオペラ座が関連していますね

高級感のある見た目ですが結構お菓子屋さんに行くと置かれているお菓子

フランスに行かれる方もぜひ本場のダロワイヨのオペラ食べてみてはいかがですか?