マドレーヌ!!といえば帆立の形が見られますよね。
ふっくらと仕上がった生地はフワッとしつつしっとりと優しい味。マドレーヌはフランスの伝統菓子にまで上り詰めた焼き菓子ですが、マドレーヌの起源はどうやって生まれたのでしょうか?
今回はちなみにマドレーヌとフィナンシェのちがいが良くわからないと言った声も良く耳にします。マドレーヌとフィナンシェの違いについてもまとめてみましょう。
マドレーヌの起源と由来は?
マドレーヌの発祥には諸説ありですが3つの説があるようです。
1つ目はフランスの中世に遡ります。
この時代に今のような帆立の焼き型なんて存在しませんので、本物帆立貝の殻に生地を詰めて焼いていました。この焼き菓子を、スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者にふるまっていたそうです。これがマドレーヌの原型と思われます。
この巡礼者たちのお守りにして首にぶら下げていたのが貝殻。これを模してマドレーヌは縦長の貝殻になったそうです。
2つ目は、1661年のフランスのロレーヌ地方のコメルシーのお城でマドレーヌ・シモナンという料理人が、枢機卿のジャン=フランソワ・ポール・ド・コンディに揚げ菓子の生地から違ったものを作るようにと命じられ、作ったのがマドレーヌ。
3つ目は、1755年。ロレーヌ公国のレグザンスキ公が、コメルシーのお城で宴を開いた。
宴のお菓子を準備中にまさかの菓子職人たちが喧嘩を始め厨房から抜け出してしまうハプニングが!!料理人の代わりにお菓子を作ったのが、マドレーヌという女性。祖母から教わったお菓子を作ったところ大好評だったため、女性の名前をとってマドレーヌという名前になったという説です。
レシピはコメルシーで受け継がれ、工業生産が始まると、フランス全土に広まるようになり、伝統菓子にまで上り詰めました。
フィナンシェとマドレーヌの違いは何?
「どっちがマドレーヌでフィナンシェかわからない」や、「味一緒じゃない?」と思う方もいますが違いを見てみると材料が全然違うんですよね。
「マドレーヌ」は全卵を使うのに対して、フィナンシェは卵白のみを使用するので卵の風味が変わってきます。
また、バターの使用方法も違く、「マドレーヌ」は溶かしバター、「フィナンシェ」では焦がしバターを使用するのでバターの香りが違うんです。
味や食感では、マドレーヌは優しい甘さとバターの香りがするしっとりかつフワッとした焼き菓子。
フィナンシェはアーモンドと香ばしい焦がしバターの風味がしっかりと感じられ、表面はサクッと中はしっとりとしています。
一番違いがわかるのは、やはり形ですよね。
「マドレーヌ」は帆立の形に対して、「フィナンシェ」は長方形、これを知ってれば間違えることはなさそうですね。
まとめ
今回は、マドレーヌについてまとめてみました。フランスの伝統菓子であるため、発祥はいろいろな説がありました。シンプルな味でありながらも今でも、パティスリーに行けば必ずと言っていいほど置いてある焼き菓子。
ぜひ、一度手に取ってみてください。今回の記事を見ればマドレーヌとフィナンシェの違いも食べた時にしっかりと感じられるかと思います。
比べて味の違いや風味、食感を楽しんでくださいね。