とあるスイーツの図書館

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卵白が余ればチョコレートアイスクリームに

色んな料理お菓子作りに使われる卵は、使い勝手が良くたくさんの使い道がありますよね。そんな中、卵白は使用せずに卵黄だけ使用する場面も多々みられます

私は良くお菓子作りの工程やカルボナーラ、どんぶりの最後の飾りに卵黄だけ上にトッピングしたりします。

そんな時に卵白が余ってしまって、使い道がないなー?そんな時に私がいつも作るのは泡立てて混ぜるだけの簡単チョコレートアイスクリーム。

トッピングなんて不要。コスパよく美味しい一品を作りましょう。

卵白で作るチョコレートアイスクリーム

レシピ

余った卵白     ?個(一個当たりの卵白は約40g)

ビターチョコレート 余った卵白の半分

ラニュー糖    卵白の60〜100%

 

作り方

1、チョコレートを溶かして40℃ほどにあたためておく

 

2、メレンゲを作る。ここではねっちりとしたアイスクリームにしたいのでグラニュー糖を泡立てる前から加えておきます。泡立て器でしっかり泡立てる(ハンドミキサーがあればおすすめです)。きめ細かく救った時にしっかりツノがあれば大丈夫!!

 

3、メレンゲの3分の1の量をチョコレートに加えしっかり混ぜ合わせる。(こうすることによってメレンゲとチョコレートの固さを近づけることができ、次の工程で混ぜやすくなります

4、残りのメレンゲの方に3を戻してゴムベラで切るように混ぜ合わせる。

 

5、適当な型やカップに流し込んで冷凍庫で1日冷やして完成。

 

まとめ

余った卵白も立派なアイスクリームに変化するんですよね。変な飾り付けは不要!!

だってあまりで作るんだから。

楽して美味しいものを手に入れて仕事終わりに、3時のおやつにいただきましょう!!

口当たりはねっちりと甘くチョコレートが広がるアイスクリームです。ぜひ卵白が余ったら作ってみてください!!

健康志向のチョコレートの凄さ

日本では健康志向の向上が意識されており、健康志向の方に向けた、お菓子が色々と販売されています。その中でもよく見かけるのがチョコレート。表紙にはカカオ〜%と表示されており、低GI、美肌効果などが表示されています。

ではチョコレートにはどういった健康効能があるのでしょうか。今回はチョコレートの効能についてまとめてみました!!

まず最初にカカオとは?

チョコレートの主原料のカカオ豆は、カカオの木の種子です。カカオの木に花が咲くと、カカオポッドと呼ばれる果実が実りカカオパルプ(果肉)の中にカカオ豆ができます。

カカオ豆を加工することによって、カカオニブやカカオマスカカオバターやカカオパウダーといった様々な加工品に変化。

健康志向の考えられた、チョコレートはカカオマスが40〜60%以上を含むブラックチョコレートが一般的に多く販売されています。



カカオの効能

カカオの効能には以下のようなものが!!

1. 抗酸化作用: カカオにはポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化物質が含まれており、細胞の酸化ストレスを軽減し、細胞のダメージを防ぐ役割があります。

2. 心血管への効果: カカオには血圧を下げる作用があるとされ、心血管の健康をサポートする可能性があります。

3. 心の健康への影響: カカオに含まれる成分がセロトニンやエンドルフィンの分泌を促進するとされており、気分を改善しストレスを軽減する効果があります。

4. 脳機能の向上: カカオには認知機能を改善する可能性がある成分が含まれているという研究結果もあります。

5. 美容効果: カカオの抗酸化作用により、肌の老化を防ぐ効果が期待されています。

ただし、カカオはカフェインやテオブロミンを含むため、摂取量には適度に気を付ける必要があります。バランスの取れた食生活にカカオを取り入れることで、これらの効能を享受できるでしょう。また、健康上の問題がある場合は専門家に相談することをおすすめします。

 

カカオの配合が多いとどうなる?

チョコレートのカカオの配合が多い場合、以下のような影響があります

1. 濃厚な風味と味わい: カカオの配合が多いチョコレートは、より濃厚で豊かな風味を持ちます。カカオの風味が際立ち、チョコレートの味わいが深くなります。

2. 抗酸化作用の増強: カカオには抗酸化物質が豊富に含まれており、カカオの配合が多いチョコレートはより強力な抗酸化作用を持ちます。これにより、細胞のダメージを軽減し、健康に良い影響を及ぼす可能性があります。

3. カフェインとテオブロミンの含有量が増加: カカオにはカフェインやテオブロミンといった刺激物質が含まれています。そのため、カカオの配合が多いチョコレートを摂取すると、これらの成分の含有量も増加します。過剰な摂取は不眠や興奮を引き起こす場合があるので注意が必要です。

4. カロリーが高くなる: カカオの配合が多いチョコレートは、カカオの含有量が増えるため、一般的なチョコレートよりもカロリーが高くなる傾向があります。過剰な摂取は体重増加につながる可能性がありますので、適量を守ることが大切です。

 

低GIとは?

健康志向のチョコレートの表示には低GIと表記しているものがあります。

低GI(グリセミック・インデックス)は、食品が血糖値にどのように影響するかを示す指標です。GIは0から100の範囲で表されます。低GIの食品は血糖値の上昇を緩やかにし、高GIの食品よりも血糖値の上昇が少ない傾向があります。例えば、全粒穀物、レンズ豆、野菜などは低GIの食品です。

低GIの食品を選ぶと、血糖値の急激な上昇を防ぎ、エネルギーが持続上昇が可能です。

それにより、体重管理や糖尿病予防にも役立ちます。

 

1日の目安は?

厚生労働省の食事バランスガイドではお菓子嗜好品は1日200kcal、チョコレートでは一般的にだいたい3〜5粒を目安に摂取すると良いでしょう!!

チョコレートは高カロリーであり、砂糖や脂肪が含まれているため、過剰な摂取は肥満や糖尿病などの健康問題を引き起こす可能性があります。健康的な食事の一部として適度に摂取することが重要です。特にダークチョコレートを選ぶことで、カカオ含有量が高く、効能を享受しやすくなります。ただし、健康状態に合わせて摂取量には注意が必要です。



摂取するタイミングは数回に分けてがおすすめ

カカオポリフェノールは常に体の中に滞在する訳ではなく、排出物と一緒にでてきてしまい、24時間後にはほとんどがなくなっている状態です。

なので、

朝起きたらカフェインの目覚め効果で1粒、

食事前に低GIの血糖値上昇緩和で1粒

間食や、おやつに低糖質で抑えて1粒

寝る前にリラックス効果で1粒

と、少しづつ摂取するとポリフェノール効果を持続的に発揮することが出来るでしょう。

まとめ

今回はチョコレートに使われるカカオについて、まとめてみました。

チョコレートには様々な効能があるのが分かりましたね。さらにカカオが多く含まれているほど恩恵が多くなります。

しかし、過剰摂取は逆効果になるので気をつけましょう。

こまめに摂取することで、持続的な効果を得られるので一日数回に分けて摂取するようにしましょう。

 

 

 

プリンの進化系?今年のスイーツのトレンド入りかも 「ブラジルプヂン」

スイーツが食べたくてスーパーのスイーツコーナーに行くとこんなものが

プリン?なのかなと思いながむっちり食感というものに惹かれて購入!!

 

中身はこんな感じ

下はプリンで上がココアスポンジですね。

触ってみると弾力がすごい

食べてみると、しっとりしたスポンジと硬めでムチッとしたプリンが相性バッチリ👍

カラメルソースもしっかり入っていて普通のプリンよりボリュームあって美味しい。

今年のスイーツトレンド入りかも「ブラジルプヂン」

気になって調べてみると発祥は名前に書いてあるとおりブラジルで、ポルトガル語の発音で「プリン」を「プヂン」と呼ぶそうです

特徴は硬めのプリンにしっとりとしたココアスポンジを合体させているところ。

また牛乳から水分を取り除き砂糖を加えたコンデンスミルク「練乳」を加えているのもブラジルプリンの特徴です。

甘いと感じるかもしれませんがカラメルソースの苦味が緩和させてくれます。

 

ブラジルスイーツの特徴

プジンを調べてみるとブラジルスイーツのことが少し気になりますよね。

ブラジルのスイーツの特徴としては、以下のような点が挙げられます

トロピカルフルーツの活用

ココナッツ、カシューナッツグアバ、バナナなど、地域のトロピカルフルーツを多く使用します。


砂糖と練乳の多用

甘い味わいが特徴で、砂糖や練乳が頻繁に使われます。


地域ごとのバリエーション

ブラジルの各地域によって独自のスイーツがあり、地域性が強く出ています。

 

他にもブラジルのスイーツは?

代表的なブラジルのスイーツとしては、以下のようなものがあります

ブリガデイロ

コンデンスミルク、ココアパウダー、バターから作られるチョコレートのトリュフのようなスイーツです。爆発するような甘さだとか・・・

誕生日パーティーで提供されたり、一般的に食されるブラジルやポルトガルでは人気のあるボンボンショコラです。

 


ベイジンホ

ココナッツと砂糖を組み合わせた焼き菓子で、伝統的なお祭りでよく見られるココナッツボールです。


アサイー

アサイーをクリーム状にした滑らかなスイーツ。アサイーボウルなどもありますね

 

これらは一部の例であり、ブラジルには他にも多くの美味しいスイーツがあります。地域の文化や風習を反映した個性豊かなスイーツが楽しめるそれがブラジルスイーツです。

 

まとめ

今回買ったプヂンは、株式会社モンテールの世界のスイーツシリーズのブラジルプヂン。

値段は、税込259円。量と味は満足なので、安い方だと個人的には思いました。

期間限定で全国の各スーパーにて8月31日まで販売しているそうです。

ぜひスーパーで見かけた際には手に取ってみてはいかがでしょうか?

世界のアイスは色々

今回は、世界のアイスクリームを調べてみました。

皆さんは、どのアイスが食べてみたいですか?

それでは早速紹介していきましょう。

 

ジェラート

ジェラートは、イタリア発祥の伝統的な氷菓で、アイスクリームの一種です。ジェラートは一般的にクリーミーで濃厚な味わいが特徴であり、他のアイスクリームとは異なる点がいくつかあります。

まず、ジェラートは通常、アイスクリームよりも低い脂肪含有量を持ちます。これにより、より濃厚な味わいが感じられながらも、より軽やかでシルキーな口当たりを楽しむことができます。

また、ジェラートは通常、少ない空気が含まれています。これにより、アイスクリームよりも密度が高く、滑らかなテクスチャーを実現しています。

さらに、ジェラートは新鮮なフルーツや天然の素材を使用して作られることが多く、フレッシュで自然な味わいを持つことが特徴です。イタリアでは季節のフルーツを使ったジェラートが人気で、さまざまなフレーバーが楽しまれています。

最後に、ジェラートは伝統的な製法で手作りされることが多く、熟練した職人によって作られます。彼らは独自のレシピと技術を駆使し、高品質なジェラートを提供することを目指しています。

ヌガーグラッセ

ヌガーグラッセ(Nougat glacé)は、フランス料理のデザートであり、生クリームや卵白、砂糖、ヌガー(ナッツや蜂蜜を主成分とする菓子)などの材料を組み合わせて作られます。

一般的なヌガーグラッセの製法では、ヌガーを細かく砕いたり、ヌガーペーストを作って、それに加えて、生クリームを泡立てたり、卵白を砂糖でしっかりと混ぜ合わせたメレンゲを組み合わせ、冷凍します。

ヌガーグラッセの特徴は、独特な風味と口どけの良さです。凍ることで、シュワとクリーミーさが引き立ちます。

ヌガーグラッセは一般的には冷たいまま提供されますが、場合によっては砂糖やフルーツのソース、ナッツのトッピングなどで飾り付けられることもあります。

ヌガーグラッセは、特別な食事のデザートとして人気があります。フランス料理のレストランや高級なデザートメニューでよく見られる一品です。豊かな風味とクリーミーさを楽しみたい方におすすめのデザートです。

 

カッサータ

カッサータが生まれた国はイタリアのシチリア島で誕生したとされています。

見た目がぬがグラッセに似てますが使う材料が違います。

カッサータはリコッタチーズなどのチーズをベースにドライフルーツやナッツをふんだんに加え冷凍させた冷たいデザートです。

イタリアで一般的なものは、ドーム状の形で、表面にはドライフルーツなどでカラフルな飾り付けがされています。

カラフルに飾り付けされているのは、もとは修道院で作られ祭典や復活祭のためのお菓子だったためという理由がありました。

現在ではイタリアの伝統菓子になっています。

 

 

他にも世界にはいろんなアイスが。

 

パルフェ

パルフェは、フランス発祥のデザートであり、アイスクリームより以前に作られていたとされています。

卵黄に熱いシロップを少しづつ加え撹拌してできたパータ・ボンプをベーツに泡立てた生クリームを混ぜ合わせメレンゲやスポンジ生地と組み合わせ凍結させたもの。生クリームの割合が高く、機械を使わず作るのでアイスクリームより目が詰まっているのが特徴で綺麗に切り分けることができる。

 

イタリアのカンノーリ

カリカリと揚げられた生地の中にバニラやチョコレートアイスクリームを詰め込んだイタリアのデザート。

 

ドイツのシュトルーデルアイス

シナモンやりんごが加えられたシュトーデルをイメージしたアイス。

 

オーストラリアのゴールデンゲイタイム

ゲイタイムは楽しい時間という意味。

オーストラリアで売られている固有の風味が味わえるハチミツとマカダミアナッツが組み合わさったアイス

 

韓国のパッピンス

ふわふわしたかき氷の韓国デザート。フルーツなどがトッピングされている。

 

ギリシャのヨーグルトアイスクリーム

クリーミーと爽やかな酸味が特徴のギリシャの伝統的なヨーグルトをベースにしたアイスクリーム

 

ブラジルのアサイーアイスクリーム

アサイーベリーを使用した濃厚な風味とパープルカラーが特徴的なアイスクリーム

 

マレーシアのココナッツパンナコッタアイスクリーム

ココナッツミルクとパンナコッタが合わさった、クリーミーでココナッツの香りが楽しめるアイスクリーム

 

アルゼンチンのデゥルセデレチェアイスクリーム

ミルクの練り状キャラメルソース(デゥルセデレチェ)を加えたアイスクリーム

 

ベトナムのコーヒーアイスクリーム(カフェスア)

濃厚なベトナムコーヒーをベースにしたまろやかさとコーヒーの風味を楽しめるアイスクリーム。アフォガードなども

 

ロッコのオレンジフラワーアイスクリーム

オレンジフラワーウォーターを使用したアイスクリームで芳醇な香りが特徴的

 

 

フィリピンのウベアイスクリーム

フィリピンの紫芋(ウベ)を使用した豊かな紫の色合いと独特の風味を楽しめるアイスクリーム

 

ニューヨークのチャンクアイスクリーム

チョコレートやクッキー、ナッツといった大きなチャンク(かけら)が入ったアイスクリーム。

 

カナダのメープルシロップアイスクリーム

カナダ特産のメープルシロップを使用した、豊かなメープルの香りが楽しめるアイスクリーム。

 

ベトナムのチェー

ココナッツミルクや甘くにられた豆類や芋、タピオカやフルーツ、ゼリーなどのたくさんの具材にクラッシュアイスとシロップをかけたかき氷

 

イギリスのイートンメスアイスクリーム

クリーム、ストロベリー、メレンゲを組み合わせたイギリスの伝統的スイーツをアイスクリームにしたもの。

 

カルフォルニアのアボカドアイスクリーム

なめらかな舌触りが特徴的な新鮮なアボカドを使用したクリーミーなアイスクリーム

 

イタリアのブリオッシュアイスクリーム

ブリオッシュ(甘いパン)のなかにアイスクリームをサンドしたデザートで、一口サイズの手軽に楽しめるデザート

 

ハワイのシェイブアイス

氷を削ったものにフレーバーシロップをかけたレインボーかき氷。様々なフルーツをトッピングしてカスタマイズできます。

 

ギリシャサワークリームアイスクリーム

酸味とクリーミーさが特徴的なギリシャの伝統的なサワークリームを使用したアイスクリーム

 

フランスのプロヴァンスラベンダーアイスクリーム

プロヴァンス地方で栽培されるラベンダーを使用した芳醇な香りが楽しめる淡い紫色のアイスクリーム

 

まとめ

今回は世界のアイスを色々挙げてみました

きっと世界にはもっといろんな種類のアイスクリームがあるのでしょう。

皆さんはどのアイスクリームが食べたくなりましたか?

ぜひこの暑い季節をアイスクリームで乗り切ってください。

 

 

 

夏に食べたいスイーツそれが氷菓

 


6月から蒸し暑くなり、7月8月はカラッと熱い夏。そんな時に人々が求めるのは涼しさ。

その中でも人気なのがアイスクリームやシャーベットになりますよね。

今回は、冷たいスイーツ、氷菓についてまとめてみました。

 

アイスクリームとシャーベットの定義は?

氷菓の種類は主に挙げられるのがアイスクリームやシャーベットですね。

お菓子のパッケージを見るとアイスクリームには3つ種類があるのがわかります。

定義としてアイスクリームは

「生乳、牛乳または特別牛乳これらを原料として製造した食品を加工し、または主要原料としたものを凍結したものであって、乳固形分3.0%以上を含むもの(発酵乳を除く)

とされています。

 

アイスクリーム

乳固形分15.0%以上(乳脂肪8.0%以上)細菌数10万以下、大腸菌群陰性

アイスミルク

10%以上、5万以下、陰性

ラクトアイス

3.0%以上、5万以下、大腸菌群陰性

 

シャーベットは基本的に乳製品や卵を使わないで、果物の果汁やピューレにシロップを加え糖度を高め攪拌しながら空気を含ませ、凍らせたものになります。

 

氷菓の歴史

アイスクリームの歴史は古く、その起源は紀元前の古代中国や古代ローマにまで遡ります。中国では、紀元前頃に果汁や雪を使った凍ったデザートが作られていました。一方、古代ローマでは、氷や雪を使ったデザートが贅沢な宴会で提供されて果汁や蜂蜜をかけてたべていたようです。

しかし、現代のアイスクリームに近い形態が現れ始めたのは、16世紀のイタリアです。この頃にはイタリアのパトヴァ大学教授マルク・アントニウス・ジマラが冷却技術を発見。

イタリアでは、この凍ったデザートはシャーベットと呼ばれるもので、果汁や水、砂糖を混ぜたもので貴族や富裕な人々の間で人気を集めました。

17世紀には、イタリアのシャーベットがフランスにも伝わり、そこでバニラ風味のアイスクリームが誕生しました。その後、18世紀にはイギリスでもアイスクリームが広まり、アイスクリーム製造機の発明や氷の輸送技術の発展によって、アイスクリームの生産が効率化されました。

 

19世紀になると、アメリカでもアイスクリームが大衆化。アメリカでは、アイスクリームワゴンやアイスクリーム工場の誕生によりアイスクリームが広く楽しまれるようになりました。


現代では、アイスクリームは世界中で人気のあるデザートとなり、数多くのフレーバーやトッピングが存在しますね。また、アイスクリームの製造技術も進化し、様々な種類のアイスクリームが楽しめるようになりました。

 

氷菓のおいしさはただ凍らせるだけでは生まれない。

アイスクリームやシャーベットのおいしさただ材料を凍らせるだけでは生まれません。

水相、油相、気相が複雑に絡まった乳化によっていろんな食感が楽しめます。

水を凍らせると、ただの固い氷になりますよね。しかし乳製品や材料に含まれる、タンパク質やデンプン、脂肪、または空気の含有量を調整しながら凍らせることによって、舌触りや軽さが変化。

アイスクリーム類やシャーベットはソルベティエール(アイスクリームフリーザー)という機械を使うことでヘラ状の羽が回転しながら材料を撹拌しながら、空気を含ませ同時に、外側から凍結させていきます。

市販のアイスクリームやシャーベットには安定剤という食品添加物がが含まれており、洗い氷の結晶の発生を防いだり、離水を防いで生らかな口当たりを保つ働きをしてくれます。

 

一度溶けたアイスクリームやシャーベットは戻らない。

一度氷菓類は溶けてしまうと、含まれていた空気がなくなってしまったり、攪拌によって細かくされた結晶は大きくなってしまい、舌触りがざらざらだったり油っぽくなったりし、風味も落ちてしまい、元の状態に戻らなくなります。

アイスクリームには卵や乳製品が含まれているので衛生的にもよろしくありません

一度解凍されたアイスクリームはもう一度凍らせて食べるのは危険なので去るようにしましょう。



まとめ

今回は氷菓のアイスクリームとシャーベットについてまとめました。

氷菓は暑い季節を乗り越えるため、大昔から工夫して存在していたんですね。

ぜひ市販のアイスクリームを買った際にはパッケージを見てどの種類になるのか確かめてみてください。

別の機会で、氷菓のいろんな種類も紹介していきたいと思います。

 

バニラビーンズ


今回は製菓業界にとっては欠かせない存在バニラビーンズについて。

お菓子にバニラビーンズを加えれば高級感と濃厚な香りがお菓子をワンランクアップさせますよね。皆さんが手にするバニラビーンズは長い製造工程を得て私たちの手に届きます。

製菓材料の中でも高価なバニラビーンズについて今回まとめて見ました。

 

バニラビーンズの元

バニラの細長い果実の中にある豆果の小さな種がバニラビーンズ。

生のままでは香りはないですが、発酵と乾燥を数回繰り返す作業キュアリングを数ヶ月行います。キュアリングを行うことによってバニリンという香り成分が出てきて、濃厚で甘い香りを発生させます。

香辛料の中でも上位に入る高価な香辛料なんです。

主にマダガスカルインドネシアが8割の生産量を占めており使用されるバニラは約100種類の中からわずかブルボンバニラ、タヒチバニラの2種類とされています。

 

バニラビーンズができるまで

キュアリングの作業は大きく4つに分かれます。

1、キリング

バニラの成長を止めるための殺処分(キリング)

温水加熱や凍らせる、直接日光に曝すことで、成長をとめ、香りの原因、酵素反応を作り出します

2、スウェニング

密集した毛糸や布の中でバニラを7〜10日間45〜65度の中で保存。

ここでグルコバニリンから濃厚な甘い香りのバニリンに変化。

3、乾燥

スウェニングの時でも60〜70%の水分を含んでいるので、腐敗を防ぐと共に香りを閉じ込めます。

日が出ている時は太陽に曝し、午後には箱に戻すを繰り返したり、屋内の木製の棚に3、4週間広げてたまに太陽に曝して乾燥させます。

ここの乾燥が不足しているとバニリンの含有量が減少したり、腐敗につながるのでとても大事な工程です。

しかし、乾燥しすぎも等級分けされる際、ランクが下がってしまいます。

4、コンディショニング

密閉箱の中で5−6ヶ月保管され香りを促進させバニラビーンズは完成されます。

 

良いバニラは?

バニラビーンズの選び方はさまざまな外観で見分けられます。

1、長さ

17〜18cmのものが特にランクの高い良質なものとされます。

2、触感と見た目

触るとふっくらと柔らかい食感で弾力性があります。乾燥しすぎず含水率は24〜38%が良質なバニラの証拠。

傷がなく色が濃ゆい均一な色も良質なバニラとされています。

 

バニラビーンズを使った商品

バニラビーンズは香辛料の中でも高価なもので、日常的に使うのは少し難しいですよね、しかし、お店には安価で手に入る、バニラエッセンスや、オイル、ペースト状のものが売っています。

この違いはなんでしょうか?

バニラビーン

バニラ本体なので、バニラ本来の香りを味わうことが可能です。

カスタードクリームなどに加えると黒い粒々が高級感とお菓子の見た目をUP!!

使ったバニラの鞘は捨てずに、砂糖と一緒に入れておくことでバニラシュガーになるので再利用が可能です。

バニラエッセンス

ゼリーやバニラ、ムース菓子にバニラの香りをつけることができます。

熱に弱く、熱い状態で加えてしまうと香りが飛んでしまうため、焼き菓子には向いておりません。

バニラオイル

バニラビーンズの香りをアルコールで抽出したもの。

バニラエッセンスとは違って熱に強いため焼き菓子に最適です。

バニラペースト

バニラビーンズに砂糖や増粘剤を加えもの。

バニラビーンズには香りは劣りますが、趣味でお菓子を作るのならこれで十分だと思います。バニラビーンズより安価で量も多く、粒もしっかり入っているので、個人的におすすめですね。熱にも強く焼き菓子、生菓子どちらでも

 

まとめ

今回はバニラビーンズについてまとめました。

キュアリングという長い時間をかけた作業によって私たちの手に届いていたんですね。

バニラビーンズが加工された商品もたくさんあります。お菓子によってうまく使い分けましょう。